障害者施設では、看護師も活躍している。その役割は多岐にわたり、特徴も非常にユニークだ。
障害者施設で働く看護師の仕事は、一般的な病院やクリニックでの業務とは異なる側面が多い。ここでは、その役割と特徴について簡潔に解説する。
まず、障害者施設における看護師の基本的な役割は、利用者の健康管理だ。
これは、日々の体調チェックや服薬管理、必要に応じた医療処置を行うことを含む。
さらに、障害者施設では利用者一人ひとりの身体的な条件やニーズが大きく異なるため、看護師は個別のケアプランを立てる。
そして、それに基づいたきめ細やかなサポートを提供することが必要だ。

次に、障害者施設における看護師は、利用者とのコミュニケーション能力も求められる。
利用者の中には、自身の感じていることや必要としていることを言葉で表現するのが難しい人もいるだろう。
そのため、看護師は言葉に頼らないコミュニケーション技術を駆使して、利用者の心の状態を理解し、適切なケアを提供することが重要だ。
さらに、チームで働くことの重要性を理解していることも求められる。
他の看護職員、支援員、療育士、理学療法士など、多職種のスタッフと協力し合いながら、多職種連携を行うのだ。

最後に、障害者施設での看護師の特徴は、利用者との長期にわたる関係構築だ。
病院の看護師が、短期間で多くの患者と接するのに対し、障害者施設の看護師は、同じ利用者と長期間にわたり関わることが多い。
このため、看護師は利用者の小さな変化にも気づきやすく、その人にとって最良のケアを継続して提供することができるのだ。